リプレイ |
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いい時代の、いい思い出は、記憶に留めたい。
できれば、悪い思い出は、やり直してみたい。
一度だけでも、あのときに戻れたら・・・
記憶度 2
物 語
壮年の主人公は妻との電話中、突然、意識が遠のく。
気がついた所は、学生時代にすごした場所。
場所だけではない。時間さえ、そのときに戻っていた。
すべてが見たことがあり。聞いたことがある。
彼は自分が知っている過去の世界にいる。
これから起こる未来の出来事が、すでに分かっているのだ。
すべての成功は、我が手中にあるかのように見えたのだが・・・
講 釈
繰り返す時間のはなしは、テレビドラマの題材にもなりましたね。
堂本剛や、遠藤久美子などが出演して、話題を呼びました。
わたしも毎週楽しみに見ていた覚えがあります。
時間を繰り返すスパンは、ドラマでは4年ほどでしたが、この小説では20年以上です。20年の時間を、何度も何度も経験するのです。
主人公は、起こる出来事をすべて知っているので、毎回、同じ手法で富を得ます。経済的には必ず成功することになりますが、時期がくると、スタートラインに戻されてしまう。時間を共にした伴侶さえ、あかの他人に戻る。成功者のまま、年をとって死にたいと望んでも、願いはかなわないのです。
彼は挫折し、生きる(?)気力を失ってしまうのだけど、あることに気がつく。
それは・・自分のほかにも、同じ人間がいるかもしれないということ。
2人が見つかる。
1人は女性で、主人公のパートナーとなるが、もう一人は殺人鬼であった。
〜 結 末 〜
時間のループが終わって、エンディングを迎えるのだが、結局、なぜループが起こるのかがわからずじまい。人間が自分自身を知るを試練・・・というような意味合いは描かれているが、SF的には決着していない。
内容が面白かっただけに、結末が残念!
その点を意識したのか、テレビドラマではそれなりの結末が用意されていた。
このSFの面白さは、繰り返す時間に自分をあてはめられるところ。数十年の体験を積んで、現実に戻ってきたような読後感が楽しい。
わたしは、20歳くらいの時に読んでおり、現在41歳。
最近、20年ほど、時間が戻らないものかと少々期待している。
いまも、小説の中に住んでいる気分ですっ。
(いいかげん、オトナになれっつーの!!)
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