■ 「リプレイ 時間 繰り返し」
20世紀に読んだ「本&マンガ」 20世紀に読んだ「本&マンガ」

リプレイ

昔、読んだ本。コーヒーブレイク

仮に、命が無限だとする。同じ時間のループから出られないなら、得るものはなんだろう。

リプレイ リプレイ
 いい時代の、いい思い出は、記憶に留めたい。
 できれば、悪い思い出は、やり直してみたい。
 一度だけでも、あのときに戻れたら・・・
 記憶度 2

 物  語
 壮年の主人公は妻との電話中、突然、意識が遠のく。
 気がついた所は、学生時代にすごした場所。
 場所だけではない。時間さえ、そのときに戻っていた。

 すべてが見たことがあり。聞いたことがある。
 彼は自分が知っている過去の世界にいる。
 これから起こる未来の出来事が、すでに分かっているのだ。
 すべての成功は、我が手中にあるかのように見えたのだが・・・
 講  釈
 繰り返す時間のはなしは、テレビドラマの題材にもなりましたね。
 堂本剛や、遠藤久美子などが出演して、話題を呼びました。
 わたしも毎週楽しみに見ていた覚えがあります。

 時間を繰り返すスパンは、ドラマでは4年ほどでしたが、この小説では20年以上です。20年の時間を、何度も何度も経験するのです。

 主人公は、起こる出来事をすべて知っているので、毎回、同じ手法で富を得ます。経済的には必ず成功することになりますが、時期がくると、スタートラインに戻されてしまう。時間を共にした伴侶さえ、あかの他人に戻る。成功者のまま、年をとって死にたいと望んでも、願いはかなわないのです。

 彼は挫折し、生きる(?)気力を失ってしまうのだけど、あることに気がつく。
 それは・・自分のほかにも、同じ人間がいるかもしれないということ。
 2人が見つかる。
 1人は女性で、主人公のパートナーとなるが、もう一人は殺人鬼であった。

〜 結 末 〜
 時間のループが終わって、エンディングを迎えるのだが、結局、なぜループが起こるのかがわからずじまい。人間が自分自身を知るを試練・・・というような意味合いは描かれているが、SF的には決着していない。
 内容が面白かっただけに、結末が残念!
 その点を意識したのか、テレビドラマではそれなりの結末が用意されていた。

 このSFの面白さは、繰り返す時間に自分をあてはめられるところ。数十年の体験を積んで、現実に戻ってきたような読後感が楽しい。

 わたしは、20歳くらいの時に読んでおり、現在41歳。
 最近、20年ほど、時間が戻らないものかと少々期待している。
 いまも、小説の中に住んでいる気分ですっ。
(いいかげん、オトナになれっつーの!!)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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